スタッフブログ 2025.02.17
こんにちは。
瀧口建設スタッフの金子です。
風の強い日が続きますね。浜松は「遠州のからっ風」なんて言葉がある通り、こちらも随分強い風が吹いています。
今回は、部屋の中の音のはねっかえりを見ていきます。
目をつぶって、手を叩いて。
聞こえてくる反響音で今いるのが室内の聞こえ方か、外にいる聞こえ方か、というお話です。
~音に関するバックナンバーはこちら~
音響特性を計測したので、部屋づくりの観点から、少しお話していきたいと思います。
今回計測したのは普段私が生活している、ごく普通の6帖間です。
部屋は6帖間。
正直、ベッド・机・収納の多い部屋です。
反響の大きそうな床の露出面は1.5帖(25%)という所。
壁は大きな窓が2か所、カーテンを閉めると少し部屋の反響が少なくなって聞こえます。
図のホール側に大きな本棚があるので、
反響の大きそうな壁としての露出面は40%程度。
天井は通常通り剥き出しですね。ほぼ100%。
ベッドも置いて生活していると大体実際の所大体こんな形ではないでしょうか。
そんなお部屋です。
試しにここで手を叩いてみます。
やはりこじんまりした部屋の音の反射。
加えて窓を特に工夫していないので、窓の反射音がすごいです。
【それでは実測】
ともあれ、計測してみました。
今回はシンプルに2つの指標で判断をしていきます。T20(橙)と、T30(赤)です
T20は音が20dB分(音の強さが1/3程)小さくなるまでの時間。
T30は音が30dB分(音の強さが1/5程)小さくなるまでの時間です。
①カーテン開けた
②カーテン閉めた
①カーテンを開けた時 と②カーテンを閉めた時 で違いを見ています。
(※参考に、一般的には男性の声が500Hzくらい、女性の声が1000Hzちょっとと言われています。)
片方だけにすることもできますが、外からのノイズも少しあったりするため、赤線と橙線を比較のため両方載せておきます。
環境としては、部屋が道路沿いのため、車のエンジン音や風を切る音がかすかに、断続的に聞こえてきます。
この音の高さの周波数帯(200Hz近辺以下)の所で赤と橙が大きく反転してしまっています。
ここに関してはノイズの関係で部屋の音の計測が難しくなっているので、
防音環境をゆくゆくは作りたいところですが、さておき。
【何が起きているかを考察】
1.3kHZ(=1300Hz は女性の声くらいの高さ)で、あからさまに山が出来ています。
音が減るまでの時間が1.3倍です。
これがいつも感じていた、窓の気持ち悪い音の反射音でした。
これは、窓を工夫せずに断熱仕様にしたために起こっています。
現状でも対策することはできますが、『窓リノベ』で窓を変更するときに、適切な窓を選んであげることで防ぐことができます。
録音する方なんかは、窓から離れたところでこっそり録音なんてことにもなりかねないので、要注意です。
【測定条件】
最後に観測条件を載せておきますので、
良ければ参考にしてみてください。
・条件 78dBでの測定。
オーディオインターフェース:UR22C
無指向性マイク:ECM8000
モノラルスピーカー:汎用の12cm程のサイズの5,000程の簡易な多機能スピーカー。
設計 金子
浜松市在住 趣味は音楽・釣り・フットサル等
お客様の要望を叶えるため、日々、尽力中です。
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