社長ブログ 2021.07.24
【ご高齢者の工事依頼に遭遇しました。】
事務所に、新築工事をお願いしたいと、ご高齢の方が、見えられました。
建て替え希望の様です。車運転を避けなくてはいけないご高齢の方です。
90を超えられているお歳です。
奥様が、病気静養中で、近々自宅に帰宅されるとの事で、担当医師から、建物の
空気環境を良くするように、忠告を受けたようです。
ご主人様は、主治医先生のお言葉を信じて、受け入れてしまい。
建替えをひとりで決めてしまいました。
弊社としては、お仕事をいただける事は、嬉しいのですが、今回は、建替新築の
ご依頼は、辞退しました。というよりは、ご高齢者に対しては、問題点をクリアする
提案をしました。プチリフォームに切り替え提案しました。
ご高齢者にとっては、現金は大切なものです。軽率な使用は避けるべきだと考えます。
仮に、今後10年継続生活していく中で、預貯金をすべて使ってしまい。建物に現金財産を
すべて、投入して、将来困ることはないでしょうか。軽率な判断は、許されません。
お子様、ご親族からは、厳しいお言葉が、発せられると思います。
ご本人は、5年住めれば良いとおっしゃっていました。
プランが決まり、資金計画がたてば、工事着手は可能です。しかし、ご高齢者の判断能力が
正しいものなのか疑問も残ります。お話には、説得力もあり、奥様思いのあるご主人様の気持ちは、
強く伝わってきてはいます。困った状態です。
今後、ご高齢者の住宅建替工事は、増えてくるとは、思われますが。
判断能力に問題ないか。単に年齢だけでなく、認知能力問題が、問われてくると思われます。
仕事をする工務店は、お客様にとってベストな工事手法を選択し、
倫理感のある仕事を意識しないといけないと思います。