理想のおうちづくり計画⑭家族が集う場所：リビング空間のつくり方

スタッフブログ 2025.10.27

理想のおうちづくり計画⑭家族が集う場所：リビング空間のつくり方

こんにちは。設計担当の榛葉です😊

暑かったり、寒かったり…最近の気温変化に体がついていきません😢
皆様も、お体ご自愛くださいね。

日常の中で、リビング（居間・LDK）は最も長く使われ、最も賑わいをもたらす場所です。テレビを観たり本を読んだり、おしゃべりしたり、子どもと遊んだり…。その中で「くつろぎ」と「団らん」を両立させるためには、天井高、開放感、家具配置、動線などを意図的に設計することが不可欠です。

以下では、それぞれのポイントを押さえつつ、瀧口建設での実例や実際の設計に落とし込むときの工夫も交えて解説していきます😊

①天井高と開放感で “ゆとり” をつくる
● 天井高＝視線の抜けを創る

通常の住宅では天井高 2,400㎜程度が多いですが、リビング・LDKでは、天井高を上げたり、吹き抜け・勾配天井などで天井高をだすと、空間にゆとりが生まれます。
天井高の違いが空間の広がりを変えるため、隣接空間との差をメリハリとして用いることもできます。

● 吹き抜け／勾配天井の活用

吹き抜けを設けることで、視線が上に抜け、自然光も奥まで届きやすくなります。ただし、冷暖房効率や音の響きにも配慮が必要です。
勾配天井を採用して一部だけ天井を高くする手法も効果的です。

● 高窓・ハイサイドライトの導入

高い位置に設けた窓（ハイサイドライト）は、プライバシーを保ちつつ明るさと風を取り込みます。
吹き抜け上部に高窓を設けることで、光だけでなく空気の循環も促します。

② 家具配置と空間構成：団らんを自然に誘導する
● 緩やかなセパレーション

家具やラグ、背の低い収納などでゆるやかに領域を分けて配置すると、空間に繋がりを持たせながら分離することができます。
小上がり等、段差を使って仕切る方法もあります。
壁で完全に仕切るのではなく、視線が抜ける高さに抑えることで閉塞感を防ぎます。

● 動線との調和

「通過空間」化しやすいリビングは、滞在動線と通過動線を分けて設計することで、快適性が上がります。
例えば、ソファの背後や脇を通路に使える余白を確保したり、通路は壁側にまとめたりする配慮が有効です。（黄色マーキング部分）
窓辺やコーナーにおひとりスペースを設けることで、“一人の時間”と“みんなの時間”の切り替えがしやすくなります。（紫囲い部分）
家族が複数動く時間帯に、“ぶつかり合わない” を意識した回遊動線を採用することで、生活動線がスムーズになります。
リビングを通らずにキッチンへ出入りできる裏口動線や、直接水回りへ行けるルートを確保することで家族と来客の導線を分けられると理想的です。（矢印部分）
収納・掃除道具ルートも視野に入れておくと、モノの移動がラクになります。

③“くつろぎ” と “団らん” の両立を支える要素

● 素材と質感による安心感

自然素材（無垢材、珪藻土壁紙）を用いることで、触感や空気感にやさしさを持たせる。
床下地の遮音・断熱性能をしっかり確保して、音や温度・湿度によるストレスを軽減。

● 窓・開口部による風と光の演出